今回はNLPから少し離れて、『マーケティング』について考察していきましょう。
マーケティングは様々な意味で用いられるため、これといった定義は難しいのですが、企業活動における広義での意味は「企業と顧客のコミュニケーション活動」と言い換えられると思います。企業は商品やサービスといった形でメッセージを発して、顧客は商品購入、サービス利用という形でメッセージを受け取るという構図です。
このことをもっと簡単に言い換えるとマーケティングは、『売れる仕組み』とも捉えられます。
ここで少し言葉の意味を整理しておきましょう。日本語で「売れる」という言葉は、「セリング」と「マーケティング」の二つの意味に捉えられます。「セリング」とは、顧客が必ずしも欲しくない商品でも買わせるというニュアンスを持ちます。対して「マーケティング」は、商品について顧客に知ってもらい、商品を欲した顧客にはその商品を容易に入手してもらえるようにデザインすることです。 これらを区別するために「マーケティング」という言葉が使用されます。
商品・サービスが「売れる」ためには、顧客のニーズを把握し、ニーズを満たすサービスを作り、顧客がそのサービスを知り、手に入る場所にサービスが提供され、サービス勝ちに見合う価格で提供されている必要があります。 これらの一連のプロセスが「マーケティング」という言葉に集約されています。
マーケティング・コミュニケーションとは、企業と顧客の間で発生するセールス・プロモーションに関係したさまざまなやり取りを指します。企業は「売れる仕組み」をつくるために、印刷メディアや電子メディアなどの複数のメディアを最も効率的に組合せ、顧客の興味・関心を刺激し、欲求を駆り立てるようなマーケティング・コミュニケーションを行う必要があります。